



創業60周年の記念事業として、分散していた本支店を統合し、新たな働き方を模索する。最新の技術も取り入れて、次世代を睨み、地元への開かれた新社屋を企画。
■オフィス上の見所
社員全員が大きな一室空間で勤務することができるオフィスとなっている。
2F 階高 5850m 4F 階高 4800mmと一般的なオフィスの2倍近くの天井高さがあり、2F から4Fまでが吹抜けを介して繋がっている。コンクリートの柱・梁による大空間となっており、最大9mx 10mの無柱空間である。
執務エリアは全面 0A フロアとなっており、将来的なレイアウト変更や空調設備の更新が容易である。
2F には薪ストーブを設置し、暖気が吹抜けを経由して4Fにまで行き渡るといった空調面でのメリットだけでなく、社員が気軽にコミュニケーションをとることのできるリラックススペースを生み出している。
2F にはホールを併設しており、文化活動を行うために地域住民に開放することを想定している。
本社ビル及び試験棟の屋上は社員憩いのスペースとして利用予定であり、都市部の敷地を最大限活用する計画である。地上部は庭園・壁面緑化を行い、緑あふれるオフィスとなる予定。
■環境に配慮した点
オフィスエリアはガラスカーテンウォールによって3面がガラス面となっており、開放的な空間となっている。ガラス面が大きいことで採光上の利点は大きいが、熱負荷も大きくなるため、Low-e 複層ガラスを採用し、日射の低減をはかっている。また、ガラス面の内側にはポリカ製の透明の障子戸を設けることにより、採光を行いながら西日や夏季の日射しを遮蔽している。
敷地内には太陽光発電、非常用発電機を設置し、災害時の備蓄倉庫も備えている。
プロデュース 桧垣康彦(HIBIKU Inc)
意匠設計+統括デザイン 内藤廣、神林哲也、福林一樹、前川智哉
(内藤廣建築設計事務所)
構造設計 岡村仁、荻生田秀之、金秀和(KAP)
機械設備設計 澤村晃司(森村設計)
電気設備設計 関口正浩(森村設計)
オフィス家具エディター 松澤剛(E&Y CO.,LTD)
ホール音響システム 井坂壮男(RIQ)
ネーミング 小藥元(meet&meet)
造園設計 岩間造園
建築施工 オオタ建設
外構施工 中部土木
造園施工 岩間造園
(写真撮影 吉田写真事務所)
WHAT
中部土木(株) 新本社
WHERE
名古屋市名東区
WHEN
2021年 11月竣工